K.B.S TRIO
オスカー・ピーターソンの後継者として、またレイ・ブラウン・トリオのピアニストとしても世界的に著名なベニー・グリーンと、堅実なプレイで評判のベーシスト金子健が、20年間NYで活動しているギタリスト井上智を迎え、ピアノトリオの源流を辿るべくアルバムを発表。収録曲はジャズスタンダードの珠玉の名曲ばかり。「KBS」というグループ名は、ken/benny/satoshiの頭文字取っている。
2012年ニューアルバム「RESONANCE」リリース!!
2007年以降は山下洋輔(p)Special BigBand、寺井尚子(vln)カルテット、矢野沙織(as)カルテット等のツアーにも参加している。
ベニー・グリーン(piano)
カナダではグレン・グールド賞というものがあり(グレン・グールドは有名なクラシック・ピアニスト)、そこでは受賞者が自分の後継者を指名するのが慣例になっている。93年はオスカー・ピーターソン(以下オスピー)が選ばれたが、彼が後継者に選んだのがベニー・グリーンである。どんなに超速の曲でも難なく弾きこなすテクニックと失われることのないスウィング感は、白人ながらにオスピーそのもの。その腕をかわれて、かつて60年代にオスピーと黄金のピアノ・トリオを築いたレイ・ブラウン(b)が、93年より自身のバンドに彼を招きいれた。また、本人とも『オスカー・アンド・ベニ―』(97年)で共演している。相違点としては少しグリーンのほうがFunkyで、洗練されているといったところか。アート・テイタムからオスピーへと続いてきたジャズ・ピアノのひとつの脈流は彼が引き継いでいくだろう。63年ニューヨーク州生まれ。
井上智(guitar)
神戸出身、NY在住17年。ニュースクール大学ジャズ科でジム・ホールに学び、その才能を認められる。 ジュニア・マンス、フランク・フォスター、バリー・ハリス、ジミー・ヒース、ジェイムス・ムーディー、ロン・カーター、 穐吉敏子、スライド・ハンプトン、ジョン・ファディス等多くのトップ・ミュージシャンとのツアーを経験。現在、 ニューヨークのジャズ・シーンでリーダーとして、またサイドマンとして活動中。リーダー・アルバムはキングやホワッツ・ニューより 5枚を発表。NYのジャズクラブの老舗ヴィレッジ・ヴァンガードの70周年記念にはジム・ホールと井上のデュオが出演。ニュースクール大学 のジャズ科にて「スタンダード・クラス」を教える傍ら、日本ではジャズ・ライフ誌にスタンダード講座を毎月連載中。 2006年、リットー・ミュージックよりCD付譜面集「N.Y.録音/極上の生演奏をバックに、ひとりで楽しむジャズ・ギター」を上梓。