●「怒涛の如く迫り来る圧倒的な低音サウンド。ハイエンド・オーディオの進化を世に問う作品だ!」
後藤誠一(オーディオ評論家)
●圧倒的なDレンジを収録した今作で自宅のオーディオ装置をチェックして下さい。

構想から4年、遂にティートック待望の第一弾アナログディスクが完成。コストと労力を最大限に費やして制作したアナログ史上最高スペックと言える“12インチ/45回転/200g/片面1曲収録”の4枚組アナログディスクと、デジタルディスク最高峰のダイレクトデジタルカッティングで仕上げる 「MASTER CD-RIIα」 の計5枚300枚限定パッケージが登場 !
トータルサウンドアーティスト金野貴明が、匠のカッティング技術に更なる音質向上のメスを入れ、アナログディスクの潜在能力を極限まで魅きだす世界初のカッティング手法“世界初! 192KHz24bit デジタルダイレクトカッティング”を確立。ここに究極のアナログサウンドが誕生しました。すべてのオーディオファンへ捧げた本物の「極匠サウンド」を是非とも体感してください !

「全て、公開します。」
持てる力を全て注ぎ込んだ“アルティメット・マスター・ヴァイナル”
これまで一部しか公開していなかった製造過程、制作秘話を全て公開します。

弊社が持てるもの全てを注ぎ込んで作り上げた「アルティメット・マスター・ヴァイナル」。これまで制作過程を公開していましたが、それはわずか一部でした。
常軌を逸していると受け取られてしまうのではないか、とのことから一部のみの公開でしたが、今回は「初めてのカッティング」から「スタンパー破棄」「5回目、結実」といった明かされていなかった全てを公開致します!
究極のアナログディスクを全身全霊を込めて作りあげるまでの過程を、是非、ご覧下さい!

―4年の構想を経て、初のアナログディスク制作へ


2006年より代表金野はこれまでにないアナログディスクを制作出来ないかという模索を続けてきました。
ちょうどアナログ、カセット、CDが移り変わっていく世代として生まれ、「アナログとデジタルの両方の良い面を活かせないか」という命題を追い求めてきました。
 これまで2006年「秋吉敏子/渡米50周年記念 日本公演」以来ジャズ・クラシックを中心に録音を重ね、各楽器の響きを損なう事無く“まるで目の前に奏者がいるような”磨き上げた音を発表し続けてきました。そして2010年ハモンド・オルガンプレーヤーのKANKAWAさんと出会い、“ハモンド・オルガン”という録音が非常に難しい楽器と向き合うことになります。限られたテストレコーディングの中で試行錯誤をし、録音方法を極限まで追い込む事でこれまでに聴いた事がない程豊かなオルガンサウンドを実現、「ORGANIST」というオルガン史に名を刻むであろう作品を生み出しました。この全てを注ぎ込んだこの作品で、アナログにするのが最も難しいとされるオルガンで、究極のアナログディスクを生み出そうという決意に至りました。

―ダイレクト・カッティングとは?ー

 今回のカッティングが行われたのは東洋化成末広工場。
通常であればカッティングスタジオにメディアを納品し簡単なチェックのみで製造されるところを、徹底的な音質対策を講じた弊社T-TOC STUDIOでの対策を再現していきます。
「電源ケーブル」「電源タップ」「マイナスイオン発生器」「静電気除去機」更にはゼロ磁場エネルギーを発生させる「ゼロのひととき・・・MAX」などを持ち込み、スタジオの環境を一変させました。
今回特にこだわったのは ”いかに劣化を防ぎカッティングマシーンに信号を送るか”ということ。様々な機器を通すことで、音はどんどん劣化をしていきます。

通常の工程では
1.PCからCD-R(DVD-R)への書き出し
2.メディアからデータを読み込み、デジタルディレイへ
※溝幅を調整する為に、ディレイ機器から2系統を出力、
元信号でレベルを取り、実際のカッティングには0.9m/s送らせたディレイ信号が使われています。
3.DACにてデジタル信号をアナログへ変換
4.カッティングスタジオのコンソールにてレベル調整(EQ、その他)
5.過剰信号の入力を防ぐ為のレベル管理をする制御装置を経由
6.いよいよカッティング
このように、カッティングに至までに、信号(音)はいくつもの機器を経由しています。
 今回は「デジタルディレイ」「コンソールでのレベル調整」「制御装置」を通さずにカッティングする事に。“失敗をなくす為の装置”=“音質劣化の要因”を一切排除し、録った音の鮮度をそのまま封じ込める事に挑戦しました。

―いよいよ、初めてのカッティングー

準備は整い、いよいよ初めてのカッティングです。
今回はメディアではなく、T-TOC STUDIOにてマスタリングした素材をDSDレコーダーに流し込み、そのマスターをカッティングスタジオへ持ち込むという形をとりました。期待と不安が入り交じる中、カッティングが行われる様子をじっと見守ります。そして、初めてのラッカー盤が出来上がりました。早速試聴しますが、思い描いていた音とは違う…。
「充分に綺麗な音で入っていますよ」とエンジニアの方からの言葉もありましたが、
デジタルの良さ、アナログの良さが魅き出されえいない。
普通のアナログレコードをだすのでは意味がないのです!
CDではベストであったマスターがアナログの周波数特性や質感というものには合わない。また、今回はオルガン、テナーサックス、ビブラフォン、バス・クラリネット、アコースティックギタ―、フルアコースティックギタ―、ベース、ドラム、と様々な楽器が参加していて、各曲によって“もっと追い込める”と思えるポイントが浮かび上がってきます。幾度ものテストカッティングを続けましたが、マスターを作り直し再度カッティングをし直す事に決めます。

ー微調整、マスター決定へー

 前回の経験を踏まえ再度カッティングに。CDの段階から数えると、ミックスのテイクは200以上。
何百にもわたり0.1単位の試行錯誤を繰り返し行われました。楽曲毎の調整を繰り返し、とうとう納得のカッティングに成功です。繰り返し試行錯誤の結果、充分と言える内容のマスターが出来上がりました。

ーPro Toolsから直接カッティングマシーンへ、真の”ダイレクト・カッティング”ー

 その日、テストカッティングしたラッカー盤を持ち帰り弊社スタジオで視聴します。
そこで、わずかに引っかかることが顔をのぞかせます。満足出来るものではあるのですが、
あと少し、まだ追い込めるのではないか、そんな想いが出て来たのです。
 その想いの元は、当初ケーブルの関係などでNGとされていたPro Toolsを持ち込んでのカッティング。
DSDレコーダーの使用により、メディアに書き出すという工程をカットしましたが、
この工程も省く事で、真の”ダイレクト・カッティング”が出来るのです。
 ここまできたら一切の妥協は排除して、「これ以上のものはない!」と言える物を作り上げよう
という想いしかありません。今気づいている点を次回の課題として残す事は出来ないのです。
もちろん「商品」ではありますが、「藝術」として世に残したいという想いがそれを上回ります。

 そこで、無理を承知で東洋化成さんへ再度連絡、Pro Toolsを持ち込む事を実現させました。
今回はトラックダウン(2chの状態にまとめる為の書き出し)を行いながらリアルタイムでカテッィングを行います。いわば”ダイレクト・トラックダウン”です。ハードディスクへの書き出しを一度も行っていない音声信号、録音した192kHz/24bitそのままのデータでのカッティングは、”ダイレクト・トラックダウン”そして"ダイレクト・カッティング”です昔、録音をしながらそのままカッティングを行うこともありましたが、これでは細かな微調整は利きません。音楽的に良い状態を作る為に調整を施していく、ここにもデジタルとアナログの融合があります。

ースタンパー破棄、5回目のカッティング、結実へー

 Pro Toolsの導入により、テストカッティングを行いながら0.1dBの調整を施します。しかし、この”調整がきく”ということが影響を与えます。T-TOCスタジオで調整したレベルとカッティングスタジオでのモニターの違いが0.1dB単位の調整に影響を及ぼして来たのです。
 普段と違うモニター環境での0.1dB単位の作業は、いつもとは違う眼鏡をつけて絵の最終段階を仕上げる様なものです。ここで作業を中断、後日延期をすることになります。毎回毎回アナログの感触をしっかりと吸収し、養った感覚で新たにカッティングに臨みます。こうして臨む4度目のカッティングは発売も目前に控えた11月30日。初回のカッティングが10月26日、1ヶ月以上をこのアナログレコードに費やしたのです!前回の経験を活かし、明確な基準を基に1枚1枚丁寧にすすめていきます。こうしてカッティングも無事に終了、いよいよスタンパーの製造に入っていったのでした。カッティング終了後、改めて今回テストカッティングをしたラッカー盤を様々なシステムで試聴することに。今回はそこで大きな壁が立ちはだかりました。様々なシステムでの試聴を繰り返す中、究極の理想の音へあと一歩、あと一歩だけ近づけるのではないかというポイントが見えてきたのです。「見えてきてしまった」という表現の方が良いのかもしれません。ここで進行を進めないと発売日に間に合わない、ご予約頂いているお客様にご迷惑をおかけしまう。しかし中途半端なものをお聴かせするわけにはいかない…。そうした中で、「発売日を過ぎた12/14に最終カッティングを行う」事を決めました。
 この段階ですでにスタンパーの製造は進んでいます。スタジオ料金だけではなく、スタンパー製造費も追加で計上するのも覚悟でカッティングを行いました。手塩にかけたスタンパーの破棄、テストカッティングで使用したラッカー盤は100枚近くにも及びます!もうそこに迷いはありません。想い描いたものを形にするということのみです。

 こうして「アルティメット・マスター・ヴァイナル」は完成しました。
これ以上のものは出来ません。また、他の誰も真似出来ない程の作品だと確信しております!
是非、肌でこの音を聴いて下さい!

KANKAWA "ORGANIST"

2010.12.8 /UMVD-0001〜4 / ¥39,800
200g/45rpm/片面1曲収録/4枚組/Master CD-R IIαが同梱

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新たなるオルガンサウンド!!名盤誕生へ・・・
新境地を拓く録音、新たなオルガンサウンド
“静”のKANKAWA|バラード中心のスタンダードを奏でる。
ソロ、デュオ、トリオ、カルテット|様々な編成で見せる
これまでに体感したことがないオルガンの真の魅力。

<Track List>
1. Dear Myself
2. Left Alone
3. Softly as in a Morning Sunrise
4. A Night in Tunisia
5. Misty
6. Satin Doll
7. Blue Bossa
8. Portuguese Soul