CADE-0019/¥2,778+税
制作・発売元 : カデンツア by ティートックレコーズ
販売元 : ディスクユニオン
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収録曲
01. Remexendo (Radamés Gnattali)
02. Caiana (Lucas Porto)
03. Papo de Anjo (Radamés Gnattali)
04. Carícia (Eduardo Neves)
05. Lugar Suave (Naomi Kumamoto)
06. Plangente (Ernesto Nazareth)
07. Gafieira Suburbana (Cristóvão Bastos)
08. Oscar Niemeyer (Maurício Carrilho)
09. Água na Boca (Eduardo Neves)
10. Manguaceira (Marcílio Lopes)
11. Lua Branca ~ Máscara Negra (Chiquinha Gonzaga/Zé Keti)
Naomi Kumamoto (Flute, Piano-Tr.6&11)
Sakae Daidoji (Cavaquinho) / Toru Nakajima (Piano) / Kiichiro Komobuchi (Bass) / Alexandre Ozaki“Alex” (Drums)
web site
2016.7.20 OnSale(通常盤)
熊本尚美ショーロクインテット
ショーロ・サンバ・ガフィエイラ!
2016年リオデジャネイロオリンピック開催に合わせて、リオの音楽「ショーロ」の
珍しい国内盤CDが発売されます。ショーロとしては珍しい編成で少しポップでダンサブルな、それでいてどこか懐かしいブラジルのメロディが詰まったアルバムです。
リオデジャネイロで生まれた、すべてのブラジル音楽の源流であるショーロに魅了されてリオに移住して12年、遂にフルーティスト熊本尚美が待望の日本国内盤CD第一弾を発表。これまでソロタイトルの他、ブラジルでは様々なショーロCD制作に参加してきたが、日本で日本人メンバーとショーロを録音したのはこれが初めて。自作のワルツ一曲の他、楽曲は20世紀初頭から21世紀の現在まで、様々な時代を代表するリオの作曲家の作品を収録。日本で数少ないブラジルの楽器カヴァキーニョ奏者:だいどうじさかえ、ラテンジャズ界を代表するピアニスト:中島徹、ブラジリアンジャズ界屈指のベーシスト:コモブチキイチロウ、そしてドラムには東京在住の日系ブラジル人アレシャンドレ・オザキを迎え、熊本尚美が普段得意とする伝統的スタイルではなく、敢えてブラジルでもあまり見ることのない編成で、少しポップでダンサブルなサウンドの、それでいてブラジル独特のサウダーヂ(郷愁)がいっぱい詰まった素敵なショーロアルバムになった。2016年、オリンピックが開催される街リオデジャネイロの音楽が日本の多くの皆さんの耳元に届くことを願って。
【プロフィール】
兵庫県神戸市出身。幼少の頃にピアノを始め、ヤマハ音楽教室で音楽の基礎を学ぶ。 中学校のブラスバンドでフルートを手にし、中・高6年間はブラスバンドでフルートを担当。大阪教育大学特設音楽課程フルート専攻卒業後は、ニューフィ ルハーモニー管弦楽団、大阪音楽大学オペラハウス管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、大阪シンフォニカー交響楽団、オーケストラアンサンブル金沢等 主要オーケストラの客演奏者としての活動を中心に、スタジオ録音等でも活躍する。高橋成典氏、中務晴之氏に師事。
ある日、偶然耳にしたブラジルのインストゥルメンタル音楽「ショーロ」、瞬時にしてその魅力の虜になってしまう。なんとかそのショーロの演奏を実現したい と思っていた矢先、 2000年に来日した現代ショーロを代表するギタリストで作曲家マウリシオ・カヒーリョとの出会い、それをきっかけに翌年3ヶ月間、聖地リオデジャネイロ に滞在しショーロを学ぶ。ショーロ専門レコード会社アカリレコードにおいて、アウタミーロ・カヒーリョ、トニーニョ・カハスケイラ、ナイロール・プロ ヴェータ、ジョルジーニョ・ド・パンデイロ、マウリシオ・カヒーリョ、ルシアーナ・ハベーロ等、数々の著名なショーロアーティストとの競演でレコーディン グをする。帰国後は、ギタリスト笹子重治氏(ショーロクラブ)の協力を得て、精力的に日本でショーロの普及活動を開始、全国で演奏活動を展開しながら、 ショーロの普及には不可欠な「ホーダヂショーロ」(セッションの場)を、活動の中心地大阪で定期的に始めた。
2003年、ショーロに専念するため、これまで専門としてきたクラシック音楽活動にピリオドを打つ。オリジナルショーロを収録したファーストアルバム 「Naomi vai pro Rio(尚美リオへ行く)」(アカリレコード、2001~2002年リオデジャネイロ録音)を発表、東京、名古屋、大阪、岡山、リオデジャネイロで発売記 念コンサートを開催。
2004年、フェリシモの文化協賛金を基にリオ神戸姉妹都市提携35周年記念「神戸ブラジル音楽フェスティバル」を企画、マウリシオ・カヒーリョ、ルシ アーナ・ハベーロ、ペドロ・アモリン、セウシーニョ・シルヴァをリオデジャネイロから招聘し、ショーログループ「5 no Choro」を結成、フェスティバル参加の他、日本全国ツアーを実施する。フェスティバルでは、日本からプロ・アマを含めた40組のブラジル音楽を演奏す るグループが参加したほか、5 no Choroのメンバーを講師に迎えて日本で初めて行われたショーロのワークショップに約80名の日本人が受講したのは画期的な出来事となった。同年9月、 ショーロ専門の演奏家として活動するため、生活の拠点をリオデジャネイロに移した。
2005年、前年のフェスティバルの成功を受けて、グループ「5 no Choro」は再び日本へ招かれ、7都市(東京、武蔵野、横浜、名古屋、大阪、岡山、白石)で9公演とワークショップを行う。来日記念盤としてCD「5 no Choro」(アカリレコード)を発表。また、中央アート出版社より、日本初のCD付楽譜集「フルートとギターのためのショーロコレクションvol.I」 を出版。リオでは、「リオのショーローブラジルの音楽」という9枚組CDボックス(アカリレコード)のレコーディングに参加する。2006年9月、「屋根 の上の牛」(ダリウス・ミヨー作曲)をショーロテイストで演奏するグループ「Caldereta Carioca」の一員としてベルリン公演に参加。12月にはギタリスト、パウロ・アラガゥンを伴い日本へ帰国、東京、大阪、名古屋、白石、鎌倉でコン サートとワークショップを行なった。
2008年、日本ブラジル移民百周年祝祭のためブラジルを訪問された皇太子殿下へ捧げる「ショーロの夕べ」を在リオデジャネイロ日本総領事館総領事公邸にて開催する名誉を与えられ、移民開始当時のショーロを披露させていただいく機会に恵まれた。
現在は、ブラジル国内での演奏活動やレコーディング活動はもとより、日本にも定期的に帰国してライブやワークショップなどを通じてショーロの普及に努める他、ドイツ、フランス、ペルー、コロンビア、台湾などでも演奏活動を行う。 2004年、2006年、2007年、2008年、2010年、2016年には「ブラジル全国ショーロフェスティバル」の講師としても招かれている。
2014年、Los CuatroのファーストCD「Outros Caminhos do Choro」を発表。翌年1月には、神戸リオデジャネイロ姉妹都市提携45周年記念ショーロコンサートが日伯協会の主催で開催された。
2016年7月20日、初の日本盤CD「ショーロ・サンバ・ガフィエイラ!」がティートックレコーズより発売される。
現在、Escola Portátil de Música (リオにあるショーロ学校)、Casa do Choro(ショーロの館)の講師。Los Cuatro, Orquestra Furiosa, Caldereta Carioca のメンバー。管楽器専門雑誌「ブ ラストライブ」にショーロについての記事を連載している。リオデジャネイロ在住。